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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第154回千葉県株式会社大一奈村魚問屋

震災後に入社した若いパワーが、
老舗を活性化させていく

暖流「黒潮」と、寒流「親潮」、利根川からの運ばれる栄養豊富な水が交錯し、その潮目はプランクトンが多くなることから、世界でも有数の漁場である銚子沖。そのため銚子港は、長年水揚げ量日本一を誇っています。その銚子港のお膝元、銚子市でトップレベルの生産規模を誇る水産事業者が、大一奈村魚問屋です。

▲ 株式会社大一奈村魚問屋 代表取締役社長
坂本洋一さん

「大一奈村の創業は明治15年に遡ります。昭和33年に法人化してからは、銚子市内に複数の冷凍設備を持ち、現在は銚子市内に5つの工場があります。また一時期は佐賀、福岡、鳥取、大阪など全国各地に営業所を持っていました。震災の影響や後継者不足でいくつか売却しましたが、現在も長崎県の松浦市と、宮城県の石巻市にもまだ拠点がありますし、海外にも事業所を保有しています」(株式会社 大一奈村魚問屋 代表取締役社長 坂本洋一さん、以下坂本さん)

坂本さんは、平成29年に大一奈村魚問屋の代表取締役に就任。それ以前は全国漁業協同組合連合会に在籍し、先代社長の奈村一雄さんとは色々なプロジェクトを一緒に推進した仲。大一奈村魚問屋がメキシコに現地法人を作る際にも、坂本さんも公証役場で立ち合いをしたのだそうです。

「前社長の奈村一雄さんは、チャレンジ精神が旺盛で、決断の早い人でした。前社長との仕事で特に印象に残っているのは、パプアニューギニアに新規でサバを販売する輸出事業かな。海外の輸出も初めてのことなので他の人はやりたがらない。でも奈村さんは、おもしろい、やろう、とすぐ乗ってくれる。だから銚子で何かある時はバイタリティのある奈村さんに一番に相談していました。そんな縁もあって、かなり前から大一奈村に入らないかと誘われてはいたんです。前社長が退くタイミングで、私も新しいことにチャレンジしようと社長就任を決めました。人生1回しかないしな、と思ってね」(坂本さん)

震災までは銚子の豊富な水揚げを背景にした凍結事業を主力とし、周辺の加工業者にも凍結商品を卸していたのだそう。国内に加え、海外への輸出も積極的に取り組み、ピーク時には120億円もの売上がありました。

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