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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第153回千葉県株式会社イリヤマサ加瀬商店

その日揚がった魚をいかにロスなく商品にするか。
人海戦術だった選別作業を機械化

“魚の選別精度を上げながら、人手不足のなかでも生産性を向上させる”
この課題を実現するために導入したのが、鮮魚小型自動選別機と重量選別機です。

例えば、イワシの場合、まずは「鮮魚小型自動選別機」で5段階のサイズに分けます。その後「重量選別機」でさらに細かくサイズ選別を行うのですが、その選別は1g単位で設定でき、最大10段階に分けることができます。また、重量選別機は魚を載せるトレイ部分を交換するだけで選別する魚種の変更も簡単にできるため、午前中はサンマ、午後はサバといった選別作業も可能になりました。

▲ 鮮魚小型自動選別機一式と重量選別機での選別作業。
導入前は人による目視で選別作業を行っていた

導入以前は、目視と手作業で15tの選別作業を20人ほどで約5時間かけて行っていましたが、導入後は同人数で30tを約4時間で処理できるようになり、大幅に生産能力がアップしました。操業日数が減り、一日の水揚げ量は増えるという昨今の状況で、限られた人員の中、この生産能力の向上はとても大きいと加瀬さんは話します。

「銚子でイワシが揚がったとします。でも、その日にイワシが必ずしも売れるとは限らないんです。たとえば日本海側の漁港で、この季節、もっと脂の乗っているイワシが揚がった。そうするとマーケットでは銚子のイワシは売れないから、今日のイワシは、はえ縄の餌向けに凍結加工して売ろう、といった判断します。私は毎朝そういった情報をセリ人から聞いて、その情報をもとに買い付け、すぐさま工場に作業の指示を出すのですが、機器の導入により、水揚げ状況に応じて、その日の生産内容を柔軟に変えることができるようになったのはとても助かっています」

また、5段階+10段階の選別で顧客のニーズに、きめ細かく正確に応えられるようになったことも、大きなメリットでした。

「目視で選別していたときはどうしても誤差が出てしまいます。サンマの開きにしても、サイズのばらつきがあると、お客様のところでさらに選別が必要になってしまうことも。用途に合わせて同じサイズで納品できれば、会社の信頼にもつながります」

機器導入により、着実に売上が伸びて、今後も増加が望めそうだと言います。人手不足を機械化で補いながら、需要に合わせた細かな重量選別を行った凍結原料の取り扱いが増えたこともあり、現在、売上は震災前の95%まで回復しているそうです。

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