復興水産加工業 販路回復推進センター

 

販路回復・助成事業・アドバイザー 相談の申し込み

企業紹介企業紹介

企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第154回千葉県株式会社大一奈村魚問屋

津波の被害と、原発による禁輸措置で売上が半減

東北に比べれば、震災被害のイメージが薄い千葉県ですが、銚子でも津波の被害がありました。大一奈村魚問屋でも、潮見町にあった第一工場は大規模半壊し、1階にあった冷凍機3台が全滅。また潮見第二工場でも、加工設備が浸水し、使用不可能となったのです。

▲ 株式会社大一奈村魚問屋 総合管理部課長
遠藤純一郎さん

「潮見地区は海沿いだったため津波被害が大きかったんです。すぐそばに銚子マリーナがあるのですが、そこにあったヨットや、大型のコンテナなどが陸地に打ちあがっていました。私は震災後に入社したので、当時の職員から聞いた話ですが、潮見第一工場の機械室は、1.5mくらいまで波が来たそうです」(株式会社大一奈村魚問屋 総合管理部課長 遠藤純一郎さん、以下遠藤さん)

大規模被害を免れた工場を使って、震災から1か月後に仕事を再開した矢先、福島の原発事故を受け、中国・韓国が福島近県からの水産物の輸入を禁止。そのため、中国や韓国への輸出を積極的に行っていた大一奈村魚問屋では、甚大な影響を受けました。

震災から10年が経過した現在も中国、韓国の禁輸措置は継続しており、売上回復の目途が立ちにくい状況です。

「できる限りの企業努力はしていて、ベトナムやアフリカなど、別地域への輸出は拡大しています。しかし、中国や韓国から得ていた売上を補填できるほどではありません。また、宮城県の石巻市にあった事業所が被災したのも大きかった。この2つが影響して、震災直後の売上は、震災前から半減したと聞いています」(坂本さん)

被災地ではあるものの、支援が少なかった千葉県。震災時に被害にあった潮見第一工場の冷凍庫の復旧もままならず、坂本社長が赴任してからようやく叶ったのだとか。

「冷蔵庫3台は平成30年に環境省から補助金をいただいて、新冷媒のものを入れました。震災後も地道に企業努力はしていましたが、設備投資までは出来ずに他の設備で出来ることをやっていたと聞いています。建物も津波の被害があった部分を修復したり、断熱材などの補強をしてようやく復旧しました」(坂本さん)

▲ 温室効果ガスであるフロンガスを一切使用しない“ノンフロン”冷凍機
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
TOP