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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第156回宮城県株式会社丸荒

高い技術力と相性の良い「高級路線」に舵を切る

2018年度に南三陸町で浸水地域の盛り土が終わり、ようやく工場の再建がかなった丸荒。新たな出発のために、令和2年度の販路回復支援事業を活用することとなりました。まず行ったのが、パッケージやHPなど営業ツールの拡充です。

「8年間ブランクがあるので、震災前と同じような仕事は出来なくなりました。マーケットの状況も変わっていますし、海の資源も以前ほど豊富ではなくなってしまいました。一からのスタートなので、まずは商品開発から始めるしかなかった。工場や製品を知ってもらわないと始まらないので、HPも作りました」

新しくなったWEBサイト。ロゴも新しく製作
▲ 新しくなったWEBサイト。ロゴも新しく製作

もともと高い加工技術は持っていたものの、震災以前は生鮮食品が主力でした。しかし、今後は加工品、それも高い付加価値を持った加工品に軸足を移す予定です。まず1年目の商品開発を終え、徐々にこの方向性への手応えも感じています。2年目は販路の拡大に注力し、3年計画でスタートダッシュをかけるつもりです。

「今までは機械も新製品もなかったけれど、やっと新しい商品を携えてバイヤーさんたちに会えるようになりました。会って話を聞く中で、今は生鮮ではなく加工品、それもすぐ食べられる惣菜に近いものが望まれていると感じ、そちらにシフトしました。もともと原料や無添加にこだわっているので価格競争にはついていけないし、ウチの品質からしても高級路線に販路があると思っています」

そのため高級感を感じさせる新しいパッケージデザインも開発。ラインナップも顧客の要望にこたえる形で、「炊き込み御飯の素」「銀鮭のコンフィ」「カキのパテ」「魚のリエット」「カキのアヒージョ」「カキグラタン」など、より惣菜に近い商品の開発・製造を開始し、「高くても良いもの」を好むお客様との商談も増加しているそうです。

パッケージも高級感を意識してリニューアル
▲ パッケージも高級感を意識してリニューアル

また、もう1つ導入したのが調味液充填機器です。震災後1つ残った工場では、「生鮮わかめ」や「たこわさび」、「塩辛」など珍味の製造を主にしていました。そのため、新しい工場での新しい製品作りは従業員にとっても初めての作業。多数の新製品を安定して供給するためにも欠かせない機器です。この機器の導入により、3人で100個だった製造ペースが、2人で120個と大きく増加。作業効率も大幅に上がりました。

調味料充填機
▲ 調味料充填機
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