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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第157回千葉県有限会社大福商店

「房州の美味魚」を、仲間とともに盛り立てたい

房総半島の南端、東京湾に面する千葉県鋸南町。有限会社大福商店は、この地で昭和28年に誕生しました。当初はイワシを餌料として販売していましたが、昭和37年に町内の製氷工場を買い取り、製氷業にも乗り出します。その後、冷凍設備を導入し、冷凍倉庫を拡充。以降、餌料・加工原料となる冷凍イワシ・サバ等の販売、寿司ネタ用のコノシロなど食用の加工品製造、製氷業の3つを事業の柱として成長してきました。

▲ 有限会社大福商店 代表取締役 鈴木仁さん

「創業したのは、私の父親とその兄弟たちです。兄弟の父親が福松さんという名前だったので『魚福』という屋号で始め、“うおふく”という言葉がなまって、“おおふく”になり、社名も『大福商店』になったと聞いています。父の弟はバイタリティがある人で、一時期は地元だけでなく、愛知や大阪などからもコノシロを買い付けて1日70~80トンほどを扱っていたこともありました」(株式会社 大福商店 代表取締役 鈴木仁さん。以下「」内同)

現在の社長である鈴木さんは、地元の安房水産高校を卒業後、長崎大学の水産学部に進学。卒業後は、すぐに大福商店に入社しました。製造ラインを中心に、様々な仕事を手掛けましたが、中でも印象に残っているのは永谷園が販売し大ヒットした「大人シリーズ」のフリーズドライ原料で使われた東京湾生海苔の凍結事業。

もともと冷凍技術に定評のあった大福商店が地元の漁協に推薦され、最終的にはその凍結技術と品質の良さから、それまで全国数か所で生産されていたものが大福商店に一本化されたのだそうです。

▲ ヘアピンコイル式の保管庫。
乾燥しにくく長期保管に適している

「うちは急速冷凍の設備ももちろんですが、保管庫にヘアピンコイル式という商品に直接冷気を当てない冷却方法を導入しています。通常の凍結では、製品に冷気が直接あたるので乾燥しやすいのですが、ヘアピンコイル式は冷風が直接商品に当たらないので、品物に優しく、商品が締まって長期保存もできます。生海苔は気温が上昇するとすぐに劣化してしまうのですが、製氷事業もやっているので、製造工程の中で氷をふんだんに使える強みもあり、品質を落とさず凍結ができました」

大福商店の冷凍技術は他の取引先からの評判も高く、「製品も、氷も、芯まで凍って溶けにくい」と言われることも多いのだそう。実際、大福商店の冷凍の撒き餌を仕入れたお客様から「マグロ用のバンドソーで切ったら刃がとんでしまった、鉄でも混入しているのではないか」と問い合わせが入ったこともあるのだとか。もちろん異物混入などではなく、最終的には“製品の芯まで硬く凍った凍結と保管技術”とお客様にも感心されたのだそうです。

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