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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第156回宮城県株式会社丸荒

8年間の「人助け」が、新たな仕事の基盤となっている

震災後8年の時を経て、ようやく再始動した丸荒。「高付加価値のある加工品」を軸に、今後も様々な商品を展開していく予定です。そのために本当に売れる商品は何かを日々研究していく“ラボ”も発足しました。何と水産以外の商品開発も始め、バウムクーヘンまで作ってしまったのだとか。しかも、そのバウムクーヘン、4か月待ちになるほどの人気を博しました。もともと好奇心旺盛で、アイデアマンの及川さんらしい取り組みです。でもなぜ水産加工業者がバウムクーヘンの製造を開始したのでしょうか、及川さんはこう語ります。

「地域の子供達や若い世代が水産以外の仕事を求めて町を出る者が多かったんです。それならば新たな産業をと思い、都会でしか食べられないバウムクーヘンをこの町でも食べられるようにと生産を始めました。水産加工品と洋菓子って全然違うものですけど、どちらを作るのにも心がけているのは“話題性”と“品質”の両立。地域の刺激になればという意識と、良い製品作りのための原料や製法へのこだわりは、常にものづくりの根底にあります」

そして自社だけでなく、町をさらに発展させることを目的に、生産者とともに新たな製品開発も進めているのだそう。そこには震災以降ずっと、町のために尽力してきた及川さんだからこその思いがあります。

「町を復興させ、活性化させるには産業を創っていくことが何より大事です。南三陸町は、小さな町だけれど、ASC認証(環境にも地域社会にも負荷をかけない養殖業に与えられる)や、FSC認証(持続可能で適切な森林管理を認証する)を取得するなど、豊かな自然とそれを守っていこうとする人々がいます。その良さを生かしながら、生産者にはできるだけ良い原料を作ってもらい、自分達はそれを活かして南三陸をブランド化できる製品を創る。それらを、町全体で販売していくことで発展が望めると思っています」

震災後、町の結束は強くなり、通常は県単位で出店するスーパーのトレードショーに「南三陸町」として参加したりもするのだそう。また、及川さんに刺激を受けた仲間が、負けずに新しい商品を開発するなどお互いにいい影響を与え続け、南三陸町で作られる製品は震災前と比べて格段に進歩しているのだとか。

再始動にあたっては、地元のために行った活動が“縁”で新たな依頼が生まれ、ずっと町のために働いていた及川さんの人となりを見込んで持ちかけられる話が増えるなど、今までと違う形で始まった仕事も多かったのだそう。持ち前のアイデア、バイタリティに加え、8年間の「人助け」で培われた深い絆や縁が、今後の丸荒を支えていくに違いありません。

株式会社 丸荒

株式会社 丸荒〒986-0732 宮城県南三陸町志津川字大森町201-2
自社製品:わかめ、めかぶ、カキ、ホタテ、ホヤ、サバ、銀鮭、
タコ等の生鮮、冷凍、惣菜、レトルト製品 など

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