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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第161回宮城県太協物産株式会社

小さい稚魚も食べられる1ミリのペレットに対応

しかしその後、売上はなかなか回復しませんでした。廃業した養殖業者が多かったため、取引量、販売額が大きく落ち込んでしまったのです。また、原発事故の影響によって魚の水揚げ量が減り、原料の調達も安定しませんでした。現在は震災前の8割程度まで回復していますが、そこからどう伸ばしていくかが課題となっています。

宇壽山さんは、新規取引先を開拓するため、これまでの設備ではつくれなかった稚魚用の小さなペレットがつくれないかと考えました。そこで販路回復取組支援事業の助成金を活用し、新しい機材を導入しました。

「従来の設備では、卵からふ化したばかりの小さな稚魚が食べる小さいエサはつくれませんでした。しかし新しい機材を導入したことで、1ミリから14ミリまでのペレットがつくれるようになり、稚魚から成魚まで一貫したエサづくりが可能となりました」

▲ ペレットを形成する際に使われる器具。
穴の大きさによってペレットのサイズが決まる
▲ 微粉砕したペレット用生地を大型円筒フルイに通し、粒子の大きさを揃えることで、小口径ペレット製造が可能になった
▲ 生産能力の向上に合わせてタンクを増設(左)

小さいペレットの製造が可能になったことで、卵から稚魚、成魚まで一貫した飼料づくりが、自社の工場内で完結するようになりました。すでに販売を開始しており、取引先からの評判もよいようです。

「天然のサケは成魚になるのに7年かかります。一方で、養殖の銀ザケは1年半しかかからない。それだけ、生育に占めるエサの割合が高いということです。エサによって肉質、味にも違いが出てくる。エサのほうからおいしい魚をつくることできるので、ただエサをつくるのではなく、いい稚魚、成魚づくりにもチャレンジしていきたいですね」

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