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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第161回宮城県太協物産株式会社

消費者に近いところで商売がしたい

エサを通じて新しい取り組みを試みる宇壽山さんですが、今後、会社の規模を大きくすることは考えていないようです。

「大事なのはバランスですから。加工や販売もできたらとは思いますが、自分たちができる範囲でやっていきたい」

宇壽山さんがこう述べる背景には、太協物産の過去の経験があるためです。日本の漁業が盛んだった1970年代ごろ、周辺の水産加工業者は大規模な工場を建てるなどして事業を大きくしていきましたが、太協物産には大きな工場を建てる資金がありませんでした。宇壽山さんいわく、それが幸いしたといいます。

「規模を大きくした会社は、魚が取れない時代になってから大打撃を受けました。うちはずっと小規模でやっているので、その傷は小さかった。むしろ、メインの飼料づくり以外にも、水産物の加工や販売などをほそぼそとやっていたこともあるので、製造だけでなく、『仕入れて売る』という販売もできるメーカーとして生き残ることができました」

消費者に近いところで商売をしたいという考えは、先代の頃から常にあったようです。

「畜産業界ではブランド牛などがありますが、水産業界もいずれはブランドの魚が生まれるようになるんじゃないかな、と思っています。そのときに、エサの影響力は間違いなく大きい。この業界は『魚を早く大きくする』ということを目指してきましたが、おいしい魚になるようなエサの開発を進めていけたらなと思います」

社長になったばかりの頃はまだ30代の前半。「何をすればいいのかわからず、今日はどこに飲みに行こうか」と考えていたと冗談交じりに話す宇壽山さん。それでもここまでやってこられたのは、そんな楽天的な性格と、「俺は逃げられない」という覚悟があったから。自然体の2代目は、「これからも関係者がそこそこハッピーならいいや」と笑いながら、そう話すのでした。

太協物産株式会社〒986-0022 宮城県石巻市魚町1-11-3
自社製品:魚粉、魚油、水産用配合飼料、畜産用飼料ほか
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