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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第163回宮城県勝山水産株式会社

「伝統の味」を大切に育て、新旧商品両輪で適正経営をめざす

その日、宮城県塩竃市にある勝山水産株式会社の工場内では石臼でちくわの材料となるすり身が丹念に練られていました。

▲ 昔ながらの製法で石臼を使って看板商品の「鯛ちくわ」のすり身をつくる
▲ じっくりと火を通して作られる「鯛ちくわ」

キントキダイすり身をふんだんに使った太竹輪は、ぷりっとした弾力のある食感。塩味の前に魚の甘みと旨味がふわっと口の中に広がって、そのまま食べるのはもちろん、野菜と炊き合わせてもしっかりと食べ応えのある存在感を放つ一品に。勝山水産が、専門店の誇りをもって、伝統の味と技法を守ってきた看板商品がこの「鯛ちくわ」です。

現在常務取締役を務める引地勝敏さん曰く“ちくわの穴には夢が詰まっている”そう。そのため、調理する人のアレンジも含めて完成形となるようシンプルで飽きの来ない製品作りに努めているといいます。

勝山水産は、勝敏さんの曽祖父にあたる引地勝利さんが、宮城県閖上で創業。当時は笹かまぼこを生産していたそうです。その後、現在の地に工場を建てたのは昭和7年。揚げかまぼこに生産の中心を移し営業してきましたが、昭和26年、同敷地内に自宅を建てた際、竹輪製造を専門にした形態に切り替えました。

「竹輪製造にシフトしたのは、その頃、揚げかまぼこは薪や炭を使い油で揚げていたため、人手も必要なうえ、火災の恐れもあるからという理由だったそうです。当時、揚げかまぼこは人気が高く、竹輪から揚げかまぼこに切り替える生産者が多い中、勝山水産はいわば逆の道をとったということになります」(勝山水産株式会社 常務取締役 引地勝敏さん。以下「」内同)

その後同社は、塩竃で当時3社しかない竹輪専門メーカーとして歩んできました。

▲ 勝山水産株式会社常務取締役、引地勝敏さん。創業者のようになってほしい、
という願いから曽祖父と同じ読み方の名前をもらったそう
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