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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第164回千葉県有限会社井上商店

若い人が働きやすい環境を整えて、地場産業で地域を盛り立てたい

井上商店の創業は昭和51年。先代の社長である井上正康さんが、イワシの丸干しなどの加工を手掛ける会社として立ち上げました。正康さんは、以前から漁師として船に乗りながら、加工の仕事も手掛けていたのだそう。昭和51年に、漁師との二足のわらじではなく、加工専門へと舵を切りました。

「ウチの本家が網元をしていて、父もその船にずっと乗っていました。昔は飯岡の漁港もなかったから、本当に目の前の砂浜から船を出していてね。本家が網元をしまうことになったんで、父は加工屋一本に絞ろうと思ったみたいです。昔は前浜であがった魚次第だったので、日曜日でも関係なく仕事してたなぁ。朝早くから、夜も22時、23時くらいまで働いて、それが普通でしたよね」(有限会社井上商店 代表取締役社長 井上博行さん、以下「」内同)

有限会社井上商店 代表取締役社長 井上博行さん
▲ 有限会社井上商店 代表取締役社長 井上博行さん

井上商店は、創業時からイワシの丸干しを主力製品としてきました。前浜でたくさんあがるイワシとともに成長してきたのです。魚の中でも「足がはやい」と言われているイワシを見続けてきたことから、魚の鮮度を見極める目にも一目置かれています。

しかし10年ほど前から、徐々に市場が変化してきました。イワシの丸干しよりフィレが人気になり、周囲でも丸干しではなく開きやドレス加工に力を入れ始めたり、イワシ以外の魚種を扱い始めるなどの動きが活発になりました。そこで井上商店でも、イワシに加えサバの加工を始めました。他の魚に比べ、原料が安定的に供給できる点にメリットを感じたのです。またすでに周囲にサバをやっている仲間が多く、「教えてもらえる」ことも大きな魅力でした。

「魚によっても、加工の仕方によっても、それぞれ技術が違うから、ただ機械を導入すれば良い製品になるわけじゃないでしょう。サバの時は、“うちの委託加工の形で始めたら、指導者を派遣するという形にして教えてあげるから”と言ってくれた人がいたんです。何も知らないところから始めたのに企業秘密みたいなコツも教えてくれて助かったね。販路もイワシでつきあいのあった市場関係者が、“井上さんがサバ始めたから”って、サバのバイヤーさんを紹介してくれたりして、本当にありがたかったですよ」

今ではイワシよりも売上が多くなったサバ製品
▲ 今ではイワシよりも売上が多くなったサバ製品
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